17話 パタヤの悪い警官の話
ここ10年は国際免許を更新し続けている。有効期間は1年で、運転免許試験場で作れる。
パタヤでレンタルバイクは必需品だ。歩くと暑いし、いちいちGrabやバイタクは面倒だし、
パタヤにまともなタクシーなどいないから。ソンテウもルートしか走らないし、行き先が分からない。
二輪免許を持っている人は国際免許を取って、レンタルバイクを借りよう!1日200~300バーツ。
日本とは違い、原付や普通自動車の免許では海外のスクーターに乗れないので意味がない。
持ち物は運転免許証とパスポートのみ。手数料は2350円時間は10分もかからない。
府中にしか行ったことはないが、写真は試験場で撮れると思うのでパスポートだけは忘れないように。
一方通行の逆走には寛容だが、ノーヘルは年々厳しくなっている。捕まっても罰金は大した金額ではない。
ノーヘルや無免許でも1つに付き500バーツくらいだと思う。値上げしているかも。
セカンドロードは一方通行で、パタヤカン(セントラルロード)を左折すると交番がある。
昼間は警官が外に立っていて、日本人が来ると止められる。タチが悪いのがいるので走らないようにしているが、
最初は知らないので通ってしまった。当時、誰もヘルメットを被っていなかったので、ノーヘルで二人乗りをしていた。
同じくノーヘルのタイ人はスルーでピンポイントで自分だけ止められた。
免許は持っていたが、ノーヘルで罰金1000バーツと言われた。コイツに払うのは違うだろうし、予習した金額はもっと安かったので拒否した。
が、同乗者は面倒だと1000バーツをその場で払った。するとその警官は胸ポケットにしまって、行っていいぞ的な態度だった。
予習したが、切符をもらえばその日は違反し放題になるハズなのに、これじゃあタダのこづかい稼ぎじゃないか!
頭にきたので「チケットをよこせ!金返せ!」とまくし立てた。しばらくやり取りした結果、しぶしぶ切符を切り、返金された。
捕まって面倒なのはこれからで、バイクを置いてビーチロードの警察署で罰金を納めないといけない。
ムカつくのが、取り締まりとセットのバイタクが待機していることだ。往復と手続きを待っているので割高になる。
しかも、タイ語は読めないが、罰金を払うときにカウンターの中の警官が周りの警官に切符を見せて「これはやり過ぎだろう」
みたいな会話をしている。
「1500バーツナ~」
やられた。お小遣いを没収された腹いせにありえない反則金を払わされたらしい。
が、日本人ではこづかい稼ぎができないと分からせるためにやったので、
みんながそうすれば、もう日本人が止められることはないだろう。みんなガンバレ。
が、最近はタイ人ですらヘルメット着用だ。バンコクではバイタクでも渡される。時代の変化か。
ある日、パタヤカンを結構なスピードで一人ですり抜けしながら爆走していた。
すると、警察のスクーターに跨ったまま停車中のサミーデイビスJRがいた。
イヤな予感がしたので右折するハズのセカンドロードを曲がらず直進し、ボーリング場でUターンした。
セカンドロードを左折したところでサミーが来た。
後ろをついて来いと。
凄く広い空き地の真ん中で停車した。目撃者がいない。
あ~コレはアカンやつや。
「オマエ、ボーリング場でUターンしたダロ!」
「しましたが、何か?」
「オマエ、スピード出し過ぎダロ!」
「何キロから違反なの?」
「40キロダ!」
「いつも40ダケド!」
速度を計れるハズないので強気だ。
「オマエ、酒飲んでるダロ!」
「お酒、飲めないんですぅ~」
まだ明るいし、ホントに飲めない。
「もぅイイ?」
シュプリームの店員みたいに言ってみた。
おこづかいは諦めたらしくサミーは帰っていった。
まとめると、国際免許はとった方が良い。なくてもバイクを借りられるのはタイらしさ。
タイでも飲酒運転は厳しい罰則があるので絶対ダメ。