タイ以外の旅行記

7話 セブとマニラの巻

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今ではタイに行くことが多くなったが、今回は2014年頃にセブに行った時のこと。

はじめて海外で遊ぶようになったのは2008年頃だった。会社の先輩に誘われてセブがフィリピンと知らずについていった。

慣れているように見せて、全然慣れていない人だったことがすぐにわかってしまったが、とにかく別世界に放り込まれた感じを強烈に覚えている。

セブのマクタン空港まではフィリピン航空の直行便だったのでスムーズに行けたが、空港の建物から外に出ると、とんでもない量の人だかりが柵にびっしりと張り付き「タクシー!タクシー!」と喚いていた。カオスである。

一応、慣れているふうなので、友達の車が迎えに来ると言っていたがホテルの従業員だった。

白いハイエースに無駄な人数が乗車(フィリピン人4人と僕ら2人)すると、異国情緒満載の道を走る。看板や建物が未体験ゾーンに入ったことを知らせてくれた。

マリバゴ地区のホワイトサンズホテルはそれ以来何度も宿泊することになる。

最初にセブに行ったが為に、現地人に「マニラは恐ろしい所だから行ってはいけないよ!」と教え込まれた。そのせいでそれがモロに刷り込まれてしまった。なぜなら、セブが十分に恐ろしいからだ。

先輩に教わった市場の両替屋(ただの薬局)に一人で行ったが、タクシーを降りて両替を頼みたいのに10歳くらいの子供1人しかいない。まさかこの子に現地人の5か月分の給与(当時は2万円といわれていた。)を渡すのか?

少し悩んで1万円だけ手渡すと、子供が店の奥の暗がりに走っていく。やられたか?と思いながら待っていると走って5000ペソほど持ってきた。店を出ると、

(何故だかみんな自分を見ているなぁ。日本人がめずらしいのかな?)と思うくらい道路の反対側の人までコッチを見ている。が、誰とも目が合わない。よくみると、全員が私の腰に付けたボディバッグを見ていた。ゾッとしてすぐにタクシーに乗って帰った。

セブくらい治安が悪いと強盗に襲われるというよりも、通行人が人生の一発逆転をかけて強盗に早変わりするので気をつけようがない。外を歩かないくらいしか身を守るすべがない。

そのセブの住民が「マニラは危険だ!」と言うのだから、言いつけを守って直行便またはマニラの空港で外に出ないで乗り継ぎしていた。

だが、今回の(なんと今までが前置き!)旅は予定が狂ってしまった。

帰国のため(もう帰国?)セブのマクタン空港に着くと、トラブルで出発が2時間遅れるらしい。マニラの乗り継ぎが微妙だったがまぁ同じフィリピン航空だし、ここにも機材はあるだろうからあまり気にしなかった。一人だったのもあってどうなるかワクワクしていた。

本当に2時間遅延してマニラに到着すると、降りた通路でグランドスタッフが待ち構えており、「成田行きの人~」と集められ、みんなで走って乗り継ぎに向かったが目の前で出発してしまった。嘘みたい。まだ気にしていなかった。ワクワクしていた。ここまでは。

いったん入国して、降ろされていた荷物を受け取り、出発ロビーのフィリピン航空オフィスで説明を受けるハズだった。ところが、

あれ?なんか人が増えてきた。

出発ロビーが満員電車のようだ。滑走路が全て閉鎖され、離発着ができなくなったらしい。これはさすがにマズい。写真を撮っておいてよかった。まぁ、思わず撮るくらい異常だったんだけど。

そうこうしていると、オフィスの中に韓国人が大量に、ホントに大量に押し入ってきた。椅子に座っていたが、それもムリ。外よりもギッシリ。こんな時に韓国語でまくし立て、怒鳴り散らかす韓国人のメンタルは見習うべきかもしれない。だって、成田行きの皆さんは、自分を含めて誰も文句を言っていないし揉めていなかったから。すごく平和だった。

ついに(笑うしかない)オフィスの中には韓国人だけになり、日本人は「航空会社は大変だね~」などとロビーで話していた。すごく平和。

小腹が空いたので10人分のジョリビーセットを買いに行って30分ほどで戻ると、全員帰国していた(笑うしかない)。正確には、夜の便に割り振られ、すでに出国審査に行ったみたい。

とりあえずジョリビーセットは座り込む韓国人家族に差し入れし、フィリピン航空の係りの女子がけっこう可愛かったので文句を言う気にもならず、もしものために予習していたエドゥサ・コンプレックス(エドコン)向かいのヘリテイジホテルを予約して荷物を置きに行った。可愛い子が、「明朝の便なら後であげるから」と言ったのだ。後っていつ?

「転ばぬ先の杖」とはよく言ったもので、ホントに予習しておいてよかった。

意外と清潔で広い部屋だったので気に入った。少し休んでまた空港に戻ると、可愛い子は帰宅した後だった。そんなことある?まぁフィリピンスタイルだなぁ。

自腹で明朝の便を購入して、いざエドコン!横断歩道がないので歩道橋を渡って今は亡きエドコンへ。

予習して知っていたが、治安の悪い場所の歩道橋はすごく危険らしい。人通りがなく、橋の真ん中で挟み撃ちされて逃げられないからだ。知ってはいたがまだ見ぬエドコンには勝てない。無事に渡り到着!のちに「WELLCOME BACK Sir!」な関係となるガードマンたちのチェックを受けて大人の遊園地に入場した。

コンプレックスというだけに、中には8件ほどのゴーゴーバーがあった。女子はとにかく明るいし、なかなか可愛い子が多くて楽しかった。どこかの店に入ろうとするとほかの店の女子がギャーギャーうるさい。コロナに勝てなかったことが悔やまれる。

こうして(どうして?)はじめてのマニラは楽しく終わった。そのおかげで少し後にはバンコクまで行くのにマニラ経由で行くようになる。

何度か行ったから断言できるが、セブの方が危険度は上だ。マニラでは小銭を盗られるが、命までは盗られない。

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管理人
ひょんな事からとある会社のパタヤの保養所の管理人に任命されました。
まだないんですけど。
もともとタイとスロット以外はピクリともしない体なので問題ありません。
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